アクセシビリティ
アクセシビリティの高いアプリケーションを作ることは重要です。私たちは、開発者がすべてのユーザとってより良いアプリケーションを開発することを手助けする機能として Devtron と Spectron を提供してます。
Electron アプリケーションのアクセシビリティに関する懸念は、どちらも最終的に HTML であるため、ウェブサイトと同様です。 しかし、Electron アプリケーションでは、アプリケーションに監査機を指す URL がないため、アクセシビリティ監査にオンラインリソースを使用することはできません。
これらの機能は、監査ツールを Electron アプリに提供します。 Spectron でテストに監査を追加するか、開発者向けツール内で Devtron で監査を使用するかを選択できます。 ツールの概要については、以下を参照してください。
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SpectronSpectron テストフレームワークで、アプリケーション内の各ウィンドウと <webview>
タグを監視できます。 以下がその例です。
app.client.auditAccessibility().then(function (audit) { if (audit.failed) { console.error(audit.message) }})
この機能の詳細は Spectron のドキュメント にて閲覧できます。
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DevtronDevtron にはアクセシビリティタブがあり、アプリ内のページを監査し、結果を並べ替えてフィルタリングすることができます。
これらのツールはいずれも、Google for Chrome で作成された Accessibility Developer Tools ライブラリを使用しています。 このライブラリが使用しているアクセシビリティ監査のルールに関する詳細は、リポジトリの wiki に記載されています。
Electron 向けの他の優れたアクセシビリティツールについて知っている場合は、アクセシビリティドキュメントにプルリクエストを加えてください。
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アクセシビリティ機能を手動で有効にするElectron アプリケーションは、支援技術 (Windows の JAWS や macOS の VoiceOverなど) が動いている場合にアクセシビリティ機能を自動で有効にします。 詳細については、Chrome の アクセシビリティドキュメント を参照してください。
これらの機能は、Electron アプリケーション内からか、サードパーティのネイティブソフトウェアでフラグを設定することで手動切り替えできます。
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Electron の API を使用するapp.setAccessibilitySupportEnabled(enabled)
API を使うことで、アプリケーション設定で Chrome のアクセシビリティを有効にする機能を手動設置できます。 注意として、ユーザーのシステム支援ユーティリティはこの設定よりも優先され、これを上書きします。
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サードパーティーソフトウェア内から#
macOSmacOS では、サードパーティの支援技術により AXManualAccessibility
属性をプログラムで設定することで、Electron アプリケーション内のアクセシビリティ機能を切り替えられます。
CFStringRef kAXManualAccessibility = CFSTR("AXManualAccessibility");
+ (void)enableAccessibility:(BOOL)enable inElectronApplication:(NSRunningApplication *)app{ AXUIElementRef appRef = AXUIElementCreateApplication(app.processIdentifier); if (appRef == nil) return;
CFBooleanRef value = enable ? kCFBooleanTrue : kCFBooleanFalse; AXUIElementSetAttributeValue(appRef, kAXManualAccessibility, value); CFRelease(appRef);}