BrowserWindow
ブラウザウィンドウを作成したり、制御したりします。
プロセス: Main
// メインプロセス
const { BrowserWindow } = require('electron')
const win = new BrowserWindow({ width: 800, height: 600 })
// 外部 URL を読み込む
win.loadURL('https://github.com')
// またはローカルの HTML ファイルを読み込む
win.loadURL('index.html')
ウインドウのカスタマイズ
BrowserWindow
クラスは、アプリのウインドウの見た目や動作を変更するさまざまな方法を提供しています。 詳細は、ウインドウのカスタマイズ のチュートリアルをご覧ください。
ウインドウを違和感なく表示する
ウインドウにページを直接ロードすると、ユーザにはページが徐々にロードされるように見えるかもしれません。これはネイティブアプリとしては良い挙動ではありません。 ちらつかせることなくウインドウを表示するには、さまざまな状況に応じた 2 つの解決策があります。
ready-to-show
イベントを使用する
ページのロード中、ウインドウがまだ表示されていない場合、レンダラープロセスが初めてページをレンダリングし終わったとき、ready-to-show
イベントが発生します。 このイベントの後にウインドウを表示させれば、チラつくことはありません。
const { BrowserWindow } = require('electron')
const win = new BrowserWindow({ show: false })
win.once('ready-to-show', () => {
win.show()
})
このイベントは、通常、did-finish-load
イベントの後に発生しますが、大量のリモートリソースがあるページでは、did-finish-load
イベントの前に発生する可能性があります。
このイベントを使用すると、show
が false でもレンダラーが "見えている" と見なされ、描画されることに注意してください。 paintWhenInitiallyHidden: false
を使用すると、このイベントは発生しません。
backgroundColor
プロパティを設定する
複雑なアプリでは、ready-to-show
イベントが発生するのに時間がかかり過ぎて、アプリが遅いと感じさせる可能性があります。 このような場合、ウインドウをすぐに表示し、アプリの背景に近い backgroundColor
を使うことを推奨します。
const { BrowserWindow } = require('electron')
const win = new BrowserWindow({ backgroundColor: '#2e2c29' })
win.loadURL('https://github.com')
ready-to-show
イベントを使用しているアプリに対しても、アプリがよりネイティブに感じられるように backgroundColor
を設定することが推奨されます。
いくつか有効な backgroundColor
の例を示します。
const win = new BrowserWindow()
win.setBackgroundColor('hsl(230, 100%, 50%)')
win.setBackgroundColor('rgb(255, 145, 145)')
win.setBackgroundColor('#ff00a3')
win.setBackgroundColor('blueviolet')
これらの色の種類についての詳細は、win.setBackgroundColor の有効なオプションをご参照ください。
親ウィンドウと子ウィンドウ
parent
オプションを使用することで、子ウインドウを作成することができます。
const { BrowserWindow } = require('electron')
const top = new BrowserWindow()
const child = new BrowserWindow({ parent: top })
child.show()
top.show()
child
ウインドウは、常に top
ウインドウの前面に表示されます。
モーダルウィンドウ
モーダルウインドウは親ウインドウを無効化する子ウインドウです。モーダルウインドウを作成するには、parent
と modal
オプションの両方を設定しなければなりません。
const { BrowserWindow } = require('electron')
const child = new BrowserWindow({ parent: top, modal: true, show: false })
child.loadURL('https://github.com')
child.once('ready-to-show', () => {
child.show()
})
ページの表示状態
Page Visibility API は、以下のように動作します。
- すべてのプラットフォームおいて、表示状態はウインドウが非表示/最小化されているかどうかをトラッキングします。
- さらに、macOSでは、表示状態はウインドウが重なり合った状態もトラッキングします。 ウインドウが別のウインドウと重なり合った (例えば、完全に覆い隠された) 場合、表示状態は、
hidden
になります。 他のプラットフォーム上では、ウインドウが最小化されるか、明示的にwin.hide()
で非表示にされた場合のみ、表示状態はhidden
になります。 BrowserWindow
がshow: false
で作成された場合、ウインドウが実際には非表示であるにも関わらず、初期の表示状態はvisible
になります。backgroundThrottling
が無効の場合、ウインドウを最小化したり、重ねたり、非表示にしたりしても、表示状態はvisible
のままになります。
消費電力を最小にするために、表示状態が hidden
のとき、高負荷な操作を一時停止することを推奨します。
プラットフォームに関する注意事項
- macOSでは、モーダルウインドウは親ウインドウに付随したシートとして表示されます。
- 親ウインドウが移動したとき、macOSでは、子ウインドウは親ウインドウに対する相対的な位置を維持しますが、WindowsとLinuxでは、子ウインドウは移動しません。
- Linuxでは、モーダルウインドウの型は、
dialog
に変更されます。 - Linuxでは、多くのデスクトップ環境は、モーダルウインドウを非表示にすることをサポートしていません。
クラス: BrowserWindow
ブラウザウィンドウを作成したり、制御したりします。
プロセス: Main
BrowserWindow
は EventEmitter を継承しています。
options
によって設定されたネイティブプロパティで新しい BrowserWindow
を生成します。
new BrowserWindow([options])
minWidth
/maxWidth
/minHeight
/maxHeight
で最小もしくは最大のウインドウサイズを設定するのは、ユーザを束縛するだけです。 サイズ制約に関係しないサイズを setBounds
/setSize
や BrowserWindow
のコンストラクタに渡すことは差し支えありません。
type
オプションに設定できる値と動作は、プラットフォーム依存です。 以下は取りうる値です。
- Linuxでは、設定できる値は、
desktop
、dock
、toolbar
、splash
、notification
です。 - macOS で設定できるタイプは、
desktop
、textured
です。textured
タイプは、メタルのグラデーションの外観 (NSTexturedBackgroundWindowMask
) を追加します。desktop
タイプは、ウインドウをデスクトップのバックグラウンドウインドウのレベル (kCGDesktopWindowLevel - 1
) に配置します。 デスクトップウインドウはフォーカス、キーボードやマウスイベントを受け付けようとしないことに注意してください。しかしながら、globalShortcut
を使って、かろうじて入力を受け付けることはできます。
- Windowsでは、設定できるタイプは、
toolbar
です。
インスタンスイベント
new BrowserWindow
で作成されたオブジェクトでは以下のイベントが発生します。
注: いくつかのイベントは特定のオペレーティングシステムでのみ利用可能で、そのように注記がつけられています。
イベント: 'page-title-updated'
戻り値:
event
Eventtitle
stringexplicitSet
boolean
ドキュメントのタイトルが変更されたときに発生します。event.preventDefault()
を呼び出すことで、ネイティブウインドウのタイトルが変更されるのをキャンセルできます。 タイトルがファイルの URL から合成された場合、explicitSet
は false です。
イベント: 'close'
戻り値:
event
Event
ウインドウがクローズされようとするときに発生します。 これは、DOMの beforeunload
と unload
イベントの前に発生します。 event.preventDefault()
を呼び出すことで、クローズがキャンセルされます。
通常、ウインドウをクローズさせる必要があるかどうかを判断するために、beforeunload
ハンドラーを使用したいと思うでしょうが、これは、ウインドウがリロードされるときにも呼び出されます。 Electronでは、undefined
以外の値を返却すれば、クローズをキャンセルします。 以下がその例です。
window.onbeforeunload = (e) => {
console.log('I do not want to be closed')
// メッセージボックスがユーザに表示される通常のブラウザーとは違って、
// 無効でない値を返却すれば、何も表示せずにクローズをキャンセルします。
// アプリケーションがクローズするのをユーザに確認させるには、
// ダイアログAPIを使用することを推奨します。
e.returnValue = false
}
注意: window.onbeforeunload = handler
と window.addEventListener('beforeunload', handler)
の動作には、微妙な違いがあります。 値のみを返すのではなく、常に明示的に event.returnValue
を設定するようにすることを推奨します。後者の方がElectron内でより一貫性のある動作をします。
イベント: 'closed'
ウインドウが閉じられたときに発生します。 このイベントを受け取った後は、ウインドウへの参照を削除し、以降そのウインドウを使用しないようにしてください。
イベント: 'session-end' Windows
強制的なシャットダウン、マシン再起動またはセッションのログオフによってウインドウセッションが終了されようとしたときに発生します。
イベント: 'unresponsive'
Webページが応答しなくなるときに発生します。
イベント: 'responsive'
応答しないWebページが再び応答するようになるときに発生します。
イベント: 'blur'
ウインドウがフォーカスを失うときに発生します。
イベント: 'focus'
ウインドウがフォーカスを得るときに発生します。
イベント: 'show'
ウインドウが表示されるときに発生します。
イベント: 'hide'
ウインドウが非表示になるときに発生します。
イベント: 'ready-to-show'
Webページが (まだ表示されていないが) レンダリングされ、チラつくことなくウインドウが表示できるときに発生します。
このイベントを使用すると、show
が false でもレンダラーが "見えている" と見なされ、描画されることに注意してください。 paintWhenInitiallyHidden: false
を使用すると、このイベントは発生しません。
イベント: 'maximize'
ウィンドウが最大化されるときに発生します。
イベント: 'unmaximize'
ウインドウが最大化状態から抜けるときに発生します。
イベント: 'minimize'
ウィンドウが最小化されるときに発生します。
イベント: 'restore'
ウインドウが最小化状態から復元されたときに発生します。
イベント: 'will-resize' macOS Windows
戻り値:
event
EventnewBounds
Rectangle - ウインドウがリサイズされようとしているサイズ。details
Objectedge
(string) - サイズ変更のためにドラッグされているウインドウの縁。bottom
、left
、right
、top-left
、top-right
、bottom-left
、bottom-right
のいずれかになります。
ウィンドウがリサイズされる前に発生します。 event.preventDefault()
を呼び出すことで、ウィンドウがリサイズされるのを阻止できます。
このイベントは、ウィンドウが手動でリサイズされようとしているときにしか発生しません。 ウィンドウを、setBounds
やsetSize
でリサイズする時には、このイベントは発生しません。
edge
オプションに設定できる値と動作は、プラットフォーム依存です。 以下は取りうる値です。
- Windows では、有効な値は
bottom
、top
、left
、right
、top-left
、top-right
、bottom-left
、bottom-right
です。 - macOS では、有効な値は
bottom
、right
です。- 値
bottom
は垂直方向のサイズ変更の表現に使用されます。 - 値
right
は水平方向のサイズ変更の表現に使用されます。
- 値
イベント: 'resize'
ウインドウがリサイズされた後に発生します。
イベント: 'resized' macOS Windows
ウインドウがリサイズされるときに一度発生します。
これは、通常、ウィンドウが手動でリサイズされようとしているときにしか発生しません。 macOS の場合 setBounds
/setSize
でウィンドウのサイズを変更し、 animate
パラメーターを true
に設定すると、サイズ変更が完了したときにも、このイベントが発生します。
イベント: 'will-move' macOS Windows
戻り値:
event
EventnewBounds
Rectangle - ウインドウが移動されようとしている位置。
ウィンドウが移動される前に発生します。 Windows では、 event.preventDefault()
を呼び出すことで、ウィンドウが移動されるのを阻止できます。
このイベントは、ウィンドウが手動で移動されようとしているときにしか発生しません。 ウインドウを setPosition
/setBounds
/center
で移動する時には、このイベントは発生しません。
イベント: 'move'
ウインドウが新しい位置に移動されているときに発生します。
イベント: 'moved' macOS Windows
ウインドウが新しい位置に移動されるときに一回だけ、発生します。
注: macOSでは、このイベントは move
のエイリアスです。
イベント: 'enter-full-screen'
ウインドウがフルスクリーン状態に入るときに発生します。
イベント: 'leave-full-screen'
ウインドウがフルスクリーン状態を抜けるときに発生します。
イベント: 'enter-html-full-screen'
ウインドウがHTML APIによってフルスクリーン状態に入るときに発生します。
イベント: 'leave-html-full-screen'
ウインドウがHTML APIによってフルスクリーン状態を抜けるときに発生します。
イベント: 'always-on-top-changed'
戻り値:
event
EventisAlwaysOnTop
boolean
ウインドウが常に他のウインドウの手前に表示されるように設定またはそれが解除されたときに発生します。
イベント: 'app-command' Windows Linux
戻り値:
event
Eventcommand
string
アプリコマンド が呼び出されるときに発生します。 これらは、Windowsで幾つかのマウスに組み込まれている "Back" ボタンだけでなく、一般的にキーボードのメディアキーやブラウザコマンドとも関連付けられています。
コマンドは小文字にされ、アンダースコアはハイフンに置き換えられ、APPCOMMAND_
プレフィックスは外されます。 例えば、APPCOMMAND_BROWSER_BACKWARD
は、browser-backward
として送信されます。
const { BrowserWindow } = require('electron')
const win = new BrowserWindow()
win.on('app-command', (e, cmd) => {
// ユーザーがマウスで戻るボタンを押下したときにナビゲートする
if (cmd === 'browser-backward' && win.webContents.canGoBack()) {
win.webContents.goBack()
}
})
Linux 上では以下のアプリコマンドが明示的にサポートされます。
browser-backward
browser-forward
イベント: 'scroll-touch-begin' macOS
スクロールホイールイベントフェーズが開始されたときに発生します。
イベント: 'scroll-touch-end' macOS
スクロールホイールイベントフェーズが終了したときに発生します。
イベント: 'scroll-touch-edge' macOS
スクロールイベントフェーズが要素の端に達したことを検出したときに発生します。
イベント: 'swipe' macOS
戻り値:
event
Eventdirection
string
3 本指でのスワイプ時に発火されます。 方向は up
、right
、down
、left
のいずれかになります。
このイベントは、スワイプで画面の内容が移動しない、古い macOS スタイルのトラックパッドスワイプを元にしています。 ほとんどの macOS トラックパッドはもうこの類のスワイプを許可していないため、正常にイベントを発生させるためには システム環境設定 > トラックパッド > その他のジェスチャ
の 'ページ間をスワイプ' 設定を '2本指または3本指でスワイプ' にする必要があります。
イベント: 'rotate-gesture' macOS
戻り値:
event
Eventrotation
Float
トラックパッドの回転ジェスチャで発生します。 回転ジェスチャーが終了するまで継続的に発生します。 各イベントの rotation
値は、最後の発生から回転した角度です。 回転ジェスチャで最後に発行されたイベントは、常に 0
の値になります。 反時計回りの回転値は正であり、時計回りの回転値は負です。
イベント: 'sheet-begin' macOS
ウインドウがシートを開くときに発生します。
イベント: 'sheet-end' macOS
ウインドウがシートを閉じたときに発生します。
イベント: 'new-window-for-tab' macOS
ネイティブの新規タブボタンがクリックされるときに発生します。
イベント: 'system-context-menu' Windows
戻り値:
event
Eventpoint
Point - コンテキストメニューがトリガーされた画面の座標。
システムコンテキストメニューがウィンドウ上でトリガーされたときに発生します。 通常ユーザーがウィンドウのクライアントエリア以外を右クリックしたときにトリガーされます。 これは、フレームレスウィンドウで-webkit-app-region: drag
と宣言したウィンドウタイトルバーまたは任意の領域です。
event.preventDefault()
を呼ぶと、そのメニューは表示されなくなります。
静的メソッド
BrowserWindow
クラスには、次の静的メソッドがあります。
BrowserWindow.getAllWindows()
戻り値 BrowserWindow[]
- 開かれたすべてのブラウザウィンドウの配列。
BrowserWindow.getFocusedWindow()
戻り値 BrowserWindow | null
- このアプリケーションでフォーカスされたウインドウ。それ以外は、null
を返します。
BrowserWindow.fromWebContents(webContents)
webContents
WebContents
戻り値 BrowserWindow | null
- 指定された webContents
を保持しているウインドウ。ウインドウが保持していないコンテンツの場合は null
です。
BrowserWindow.fromBrowserView(browserView)
browserView
BrowserView
戻り値 BrowserWindow
- 指定された browserView
を所有するウインドウ。 指定されたビューがどのウィンドウにもアタッチされていない場合は、 null
を返します。
BrowserWindow.fromId(id)
id
Integer
戻り値 BrowserWindow | null
- 指定された id
のウインドウ。
インスタンスプロパティ
new BrowserWindow
で作成されたオブジェクトは、以下のプロパティを持っています。
const { BrowserWindow } = require('electron')
// この例では、 `win` がインスタンス
const win = new BrowserWindow({ width: 800, height: 600 })
win.loadURL('https://github.com')
win.webContents
読み出し専用
このウィンドウが所有する WebContents
オブジェクト。 すべての Web ページ関連のイベントおよび操作は、これを介して行われます。
webContents
ドキュメント でメソッドやイベントについて参照してください。
win.id
読み出し専用
Integer
型のプロパティです。そのウインドウの一意な ID を表します。 各 ID は、この Electron アプリケーション全体のすべての BrowserWindow
インスタンス間で一意です。
win.autoHideMenuBar
boolean
型のプロパティです。ウインドウがユーザーによって手動で最小化できるかどうかを決定します。 一度設定されると、メニューバーはユーザが単独で Alt
キーを押したときのみに表示されます。
メニューバーが既に表示されている場合、このプロパティを true
にセットしてもすぐに非表示にはなりません。
win.simpleFullScreen
boolean
型のプロパティです。ウインドウがシンプルな (Lion 以前の) フルスクリーンモードかどうかを決定します。
win.fullScreen
boolean
型のプロパティです。ウインドウがフルスクリーンモードかどうかを決定します。
win.focusable
Windows macOS
boolean
型のプロパティです。ウインドウにフォーカスできるどうかを決定します。
win.visibleOnAllWorkspaces
boolean
型のプロパティです。ウインドウがすべてのワークスペースで表示されるどうかを決定します。
注: Windows の場合、常に false を返します。
win.shadow
boolean
型のプロパティです。ウインドウに影があるかどうかを決定します。
win.menuBarVisible
Windows Linux
boolean
型のプロパティです。メニューバーが表示されるかどうかを決定します。
注: メニューバーが自動的に非表示にされている場合でも、ユーザが単に Alt
キーを押下すれば、依然としてメニューバーを表示させることができます。
win.kiosk
boolean
型のプロパティです。ウインドウがキオスクモードかどうかを決定します。
win.documentEdited
macOS
boolean
型のプロパティです。ウインドウのドキュメントが編集されたかどうかを決定します。
true
にすると、タイトルバーのアイコンが灰色になります。
win.representedFilename
macOS
string
型のプロパティです。ウインドウが表すファイルのパス名を決定し、そのファイルのアイコンをウインドウのタイトルバーに表示します。
win.title
string
型のプロパティです。ネイティブウインドウのタイトルを決定します。
注: ウェブページのタイトルとネイティブウインドウのタイトルは異なる可能性があります。
win.minimizable
boolean
型のプロパティです。ウインドウがユーザーによって手動で最小化できるかどうかを決定します。
Linux ではセッターは何もしませんが、ゲッターは true
を返します。
win.maximizable
boolean
型のプロパティです。ウインドウがユーザーによって手動で最大化できるかどうかを決定します。
Linux ではセッターは何もしませんが、ゲッターは true
を返します。
win.fullScreenable
boolean
型のプロパティです。ウインドウを最大化/ズームするウインドウボタンでフルスクリーンモードや最大化をトグル切り替えできるかどうかを決定します。
win.resizable
boolean
型のプロパティです。ウインドウがユーザーによって手動でサイズ変更できるかどうかを決定します。
win.closable
boolean
型のプロパティです。ウインドウがユーザーによって手動で閉じることができるかどうかを決定します。
Linux ではセッターは何もしませんが、ゲッターは true
を返します。
win.movable
boolean
型のプロパティです。ウインドウがユーザーによって移動できるかどうかを決定します。
Linux ではセッターは何もしませんが、ゲッターは true
を返します。
win.excludedFromShownWindowsMenu
macOS
boolean
型のプロパティです。ウインドウをアプリケーションの Windows メニューから除外するかどうかを決定します。 省略値は false
です。
const win = new BrowserWindow({ height: 600, width: 600 })
const template = [
{
role: 'windowmenu'
}
]
win.excludedFromShownWindowsMenu = true
const menu = Menu.buildFromTemplate(template)
Menu.setApplicationMenu(menu)
win.accessibleTitle
string
型のプロパティです。スクリーンリーダーなどのアクセシビリティツールにのみ提供される代替タイトルを定義します。 この文字列はユーザに直接表示されません。
インスタンスメソッド
new BrowserWindow
で作成されたオブジェクトは、次のインスタンスメソッドを持っています。
注: いくつかのメソッドは特定のオペレーティングシステムでのみ利用可能で、そのように注記がつけられています。
win.destroy()
強制的にウインドウを閉じます。unload
と beforeunload
イベントはWebページで発生しません。また、close
イベントもこのウインドウで発生しません。しかし、closed
イベントが発生することは保証されます。
win.close()
ウインドウを閉じようとします。 これは、ユーザーが手動でウィンドウの閉じるボタンをクリックした場合と同じ効果があります。 ただし、 Web ページはウィンドウが閉じようとするのををキャンセルすることができます。 close イベント を参照してください。
win.focus()
ウインドウにフォーカスを当てます。
win.blur()
ウインドウからフォーカスを外します。
win.isFocused()
戻り値 boolean
- ウインドウがフォーカスされているかどうか。
win.isDestroyed()
戻り値 boolean
- ウインドウが破棄されているかどうか。
win.show()
表示し、ウインドウにフォーカスを当てます。
win.showInactive()
ウインドウを表示しますが、フォーカスを当てません。
win.hide()
ウインドウを非表示にします。
win.isVisible()
戻り値 boolean
- ウインドウがユーザーに表示されているかどうか。
win.isModal()
戻り値 boolean
- 現在のウインドウがモーダルウインドウかどうか。
win.maximize()
ウィンドウを最大化します。 ウインドウがまだ表示されていない場合、併せてウインドウを表示 (ただし、フォーカスは当たりません) します。
win.unmaximize()
ウインドウの最大化を解除します。
win.isMaximized()
戻り値 boolean
- ウインドウが最大化されているかどうか。
win.minimize()
ウィンドウを最小化します。 一部のプラットフォームでは、最小化されたウィンドウが Dock に表示されます。
win.restore()
ウインドウを最小化された状態からその前の状態に戻します。
win.isMinimized()
戻り値 boolean
- ウインドウが最小化されているかどうか。
win.setFullScreen(flag)
flag
boolean
ウインドウをフルスクリーンモードにするかどうかを設定します。
win.isFullScreen()
戻り値 boolean
- ウインドウがフルスクリーンモードであるかどうか。
win.setSimpleFullScreen(flag)
macOS
flag
boolean
簡易フルスクリーンモードに設定したり、解除したりします。
macOS Lion (10.7) より前のバージョンで見られる簡易フルスクリーンモードはネイティブのフルスクリーン動作をエミュレートします。
win.isSimpleFullScreen()
macOS
戻り値 boolean
- ウインドウが簡易 (Lion 以前の) フルスクリーンモードであるかどうか。
win.isNormal()
戻り値 boolean
- ウインドウが通常の状態 (最大化されていない、最小化されていない、フルスクリーンモードでない) かどうか。
win.setAspectRatio(aspectRatio[, extraSize])
aspectRatio
Float - コンテンツビューの一部を維持するためのアスペクト比。extraSize
Size (任意) macOS - アスペクト比を維持している間は含まれない余分のサイズ。
これはウインドウのアスペクト比を維持します。 ピクセルで指定した追加のサイズによって、開発者は、アスペクト比の計算に含まれないスペースを確保することができます。 このAPIはウインドウのサイズとそのコンテンツのサイズの差異も考慮しています。
HDビデオプレーヤーと関連したコントロールを持つ通常のウインドウを考えてみましょう。 ひょっとすると、左端に15ピクセルのコントロール、右端に25ピクセルのコントロール、プレーヤーの下部に50ピクセルのコントロールがあるかもしれません。 プレーヤー内で 16:9 アスペクト比 (HD @1920x1280 の標準的なアスペクト比) を維持するためには、この関数を 16/9 と { width: 40, height: 50 } の引数で呼び出します。 2番目の引数は、追加の幅と高さがコンテンツビューの中に収まるかを気にしません。それらはただ存在しているだけです。 全体のコンテンツビュー内にある余分な幅と高さの領域を単純に足し合わせます。
win.setSize
などの API でプログラム上からウインドウをサイズ変更した場合、アスペクト比は維持されません。
win.setBackgroundColor(backgroundColor)
backgroundColor
string - 16進数、RGB、RGBA、HSL、HSLA、または名前付き CSS カラーフォーマットの色。 16 進数タイプの場合のアルファチャンネルは任意です。
有効な backgroundColor
の値の例を示します。
- Hex
- #fff (略記 RGB)
- #ffff (略記 ARGB)
- #ffffff (RGB)
- #ffffffff (ARGB)
- RGB
- rgb(([\d]+),\s([\d]+),\s([\d]+))
- 例: rgb(255, 255, 255)
- rgb(([\d]+),\s([\d]+),\s([\d]+))
- RGBA
- rgba(([\d]+),\s([\d]+),\s([\d]+),\s*([\d.]+))
- 例: rgba(255, 255, 255, 1.0)
- rgba(([\d]+),\s([\d]+),\s([\d]+),\s*([\d.]+))
- HSL
- hsl((-?[\d.]+),\s([\d.]+)%,\s([\d.]+)%)
- 例: hsl(200, 20%, 50%)
- hsl((-?[\d.]+),\s([\d.]+)%,\s([\d.]+)%)
- HSLA
- hsla((-?[\d.]+),\s([\d.]+)%,\s([\d.]+)%,\s*([\d.]+))
- 例: hsla(200, 20%, 50%, 0.5)
- hsla((-?[\d.]+),\s([\d.]+)%,\s([\d.]+)%,\s*([\d.]+))
- 色の名前
- 選択肢は SkParseColor.cpp に列挙してあります。
- CSS カラーモジュールレベル 3 のキーワードと似ていますが、大文字と小文字を区別します。
- 例:
blueviolet
やred
- 例:
ウィンドウの背景色を設定します。 backgroundColor
の設定 もご覧ください。
win.previewFile(path[, displayName])
macOS
path
string - クイックルックでプレビューするファイルへの絶対パス。 ここで、Quick Lookはパスのファイル名とファイル拡張子をファイルを開くためのコンテンツタイプを決定するのに使用する点が重要です。displayName
string (任意) - クイックルックのモーダルビューに表示するファイルの名前。 これは純粋に見た目だけのもので、ファイルのコンテンツタイプには影響しません。 省略値は、path
です。
指定したパスでファイルをプレビューするために、Quick Look を使用します。
win.closeFilePreview()
macOS
現在開いている Quick Look のパネルを閉じます。
win.setBounds(bounds[, animate])
bounds
Partial<Rectangle>animate
boolean (任意) macOS
指定した境界までウインドウのサイズを変更して移動します。 指定されていないプロパティは、既定で現在の値になります。
const { BrowserWindow } = require('electron')
const win = new BrowserWindow()
// bounds のプロパティをすべて設定
win.setBounds({ x: 440, y: 225, width: 800, height: 600 })
// bounds のプロパティをひとつ設定
win.setBounds({ width: 100 })
// { x: 440, y: 225, width: 100, height: 600 }
console.log(win.getBounds())
win.getBounds()
戻り値 Rectangle
- ウインドウの bounds
が Object
になったもの。
win.getBackgroundColor()
戻り値 string
- ウインドウの背景色を 16 進数 (#RRGGBB
) 形式で取得します。
backgroundColor
の設定 もご覧ください。
注意: アルファの値は、赤、緑、青の値と共に返され ません。
win.setContentBounds(bounds[, animate])
bounds
Rectangleanimate
boolean (任意) macOS
指定した境界までウインドウのクライアント領域 (例えば、Webページ) のサイズを変更して移動します。
win.getContentBounds()
戻り値 Rectangle
- ウインドウの内部領域の bounds
が Object
になったもの。
win.getNormalBounds()
Returns Rectangle
- 通常状態におけるウィンドウ境界を含む領域。
注意: ウインドウの現在の状態: 最大化、最小化、または全画面表示に関係なく、この関数は常に通常状態のウインドウの位置とサイズを返します。 通常状態においては、getBounds と getNormalBounds は同じ Rectangle
を返します。
win.setEnabled(enable)
enable
boolean
ウインドウを無効にするか有効にします。
win.isEnabled()
戻り値 boolean
- ウインドウが有効かどうか。
win.setSize(width, height[, animate])
width
Integerheight
Integeranimate
boolean (任意) macOS
ウインドウのサイズを width
と height
に変更します。 width
または height
が最小サイズ制約の設定値より低い場合、ウィンドウはその最小サイズにスナップします。
win.getSize()
戻り値 Integer[]
- ウインドウの幅と高さを含みます。
win.setContentSize(width, height[, animate])
width
Integerheight
Integeranimate
boolean (任意) macOS
ウインドウのクライアント領域 (例えば、Webページ) のサイズを width
と height
に変更します。
win.getContentSize()
戻り値 Integer[]
- ウインドウのクライアント領域の幅と高さを含みます。
win.setMinimumSize(width, height)
width
Integerheight
Integer
ウインドウの最小サイズを width
と height
に設定します。
win.getMinimumSize()
戻り値 Integer[]
- ウインドウの最小の幅と高さを含みます。
win.setMaximumSize(width, height)
width
Integerheight
Integer
ウインドウの最大サイズを width
と height
に設定します。
win.getMaximumSize()
戻り値 Integer[]
- ウインドウの最大の幅と高さを含みます。
win.setResizable(resizable)
resizable
boolean
ウインドウがユーザによって手動でサイズ変更できるかどうかを設定します。
win.isResizable()
戻り値 boolean
- ウインドウがユーザによって手動でサイズ変更できるかどうか。
win.setMovable(movable)
macOS Windows
movable
boolean
ウインドウがユーザーによって手動で移動できるかどうかを設定します。 Linux では何もしません。
win.isMovable()
macOS Windows
戻り値 boolean
- ウインドウがユーザーによって移動できるかどうか。
Linuxでは常に true
を返します。
win.setMinimizable(minimizable)
macOS Windows
minimizable
boolean
ウインドウがユーザーによって手動で最小化できるかどうかを設定します。 Linux では何もしません。
win.isMinimizable()
macOS Windows
戻り値 boolean
- ウインドウがユーザによって手動で最小化できるかどうか。
Linuxでは常に true
を返します。
win.setMaximizable(maximizable)
macOS Windows
maximizable
boolean
ウインドウがユーザーによって手動で最大化できるかどうかを設定します。 Linux では何もしません。
win.isMaximizable()
macOS Windows
戻り値 boolean
- ウインドウがユーザーによって手動で最大化できるかどうか。
Linuxでは常に true
を返します。
win.setFullScreenable(fullscreenable)
fullscreenable
boolean
ウインドウの最大化/ズームボタンでフルスクリーンモードに切り替えるか、ウインドウを最大化するかを設定します。
win.isFullScreenable()
戻り値 boolean
- ウインドウの最大化/ズームボタンでフルスクリーンモードに切り替えるのか、それともウインドウを最大化するのか。
win.setClosable(closable)
macOS Windows
closable
boolean
ウインドウがユーザーによって手動で閉じられるかどうかを設定します。 Linux では何もしません。
win.isClosable()
macOS Windows
戻り値 boolean
- ウインドウをユーザーが手動で閉じられるかどうか。
Linuxでは常に true
を返します。
win.setAlwaysOnTop(flag[, level][, relativeLevel])
flag
booleanlevel
string (任意) macOS Windows - 値は、normal
、floating
、torn-off-menu
、modal-panel
、main-menu
、status
、pop-up-menu
、screen-saver
と(非推奨) です。dock
flag
が true の場合、省略値はfloating
です。 flag が false の場合、level
はnormal
にリセットされます。floating
からstatus
までに含まれているものにおいて、ウィンドウは macOS では Dock の下に、Windows ではタスクバーの下に配置されることをことに注意してください。pop-up-menu
以降は、macOS では Dock の上に、Windows ではタスクバーの上に表示されます。 詳細については、macOS のドキュメント を参照してください。relativeLevel
Integer (任意) macOS - このウインドウに設定する指定したlevel
より上のレイヤーの数。 省略値は、0
です。 Apple社は、screen-saver
より上に1以上のレベルを設定することを推奨していないことに注意してください。
ウィンドウを常に他のウィンドウの上に表示するかどうかを設定します。 この設定を行った後でも、ウィンドウはまだ通常のものであり、フォーカスが当てられないツールボックスウィンドウではありません。
win.isAlwaysOnTop()
戻り値 boolean
- ウインドウが常に他のウインドウの上に表示されるかどうか。
win.moveAbove(mediaSourceId)
mediaSourceId
string - DesktopCapturerSource の ID の形式のウィンドウ ID。 例えば "window:1869:0" 。
Z オーダーの意味で、ウィンドウをソースウィンドウの上に移動します。 mediaSourceId
がウィンドウの ID でないか、ウィンドウが存在しない場合、このメソッドはエラーをスローします。
win.moveTop()
フォーカスに関係なく上 (Z順序) にウィンドウを移動します。
win.center()
ウインドウを画面の中央に移動します。
win.setPosition(x, y[, animate])
x
Integery
Integeranimate
boolean (任意) macOS
ウインドウを x
と y
に移動します。
win.getPosition()
戻り値 Integer[]
- ウインドウの現在の位置を含みます。
win.setTitle(title)
title
string
ネイティブのウインドウのタイトルを title
に変更します。
win.getTitle()
戻り値 string
- ネイティブウインドウのタイトル。
注: Web ページのタイトルはネイティブのウインドウのタイトルとは異なる可能性があります。
win.setSheetOffset(offsetY[, offsetX])
macOS
offsetY
FloatoffsetX
Float (optional)
macOS においてシートを設置する位置を変更します。 既定では、シートはウィンドウフレームのすぐ下に設置されますが、 HTML で表示されたツールバーの下に表示することもできます。 以下がその例です。
const { BrowserWindow } = require('electron')
const win = new BrowserWindow()
const toolbarRect = document.getElementById('toolbar').getBoundingClientRect()
win.setSheetOffset(toolbarRect.height)
win.flashFrame(flag)
flag
boolean
ユーザの注意を引きつけるためにウインドウの点滅を開始または停止します。
win.setSkipTaskbar(skip)
skip
boolean
ウインドウがタスクバーに表示されなくなります。
win.setKiosk(flag)
flag
boolean
キオスクモードに入ったり出たりします。
win.isKiosk()
戻り値 boolean
- ウインドウがキオスクモードであるかどうか。
win.isTabletMode()
Windows
戻り値 boolean
- ウインドウが Windows 10 タブレットモードであるかどうか。
Windows 10 ユーザーは PC をタブレットとして使用できる ので、アプリはこのモードの際にタイトルバーを大きくしたり、タイトルバーのボタンを非表示にしたりと、タブレット用に UI を最適化できます。
この API は、ウインドウがタブレットモードかどうかを返します。resize
イベントでタブレットモードへの変更をリッスンすることもできます。
win.getMediaSourceId()
戻り値 string
- DesktopCapturerSource の ID の形式のウィンドウ ID。 例えば "window:1324:0" 。
より正確には、フォーマットは window:id:other_id
です。ここでの id
は、Windows では HWND
、macOS では CGWindowID
(uint64_t
)、Linux では Window
(unsigned long
) です。 other_id
は、同じトップレベルウィンドウ内のウェブコンテンツ (タブ) を識別するために使用されます。
win.getNativeWindowHandle()
戻り値 Buffer
- ウインドウのプラットフォーム固有のハンドル。
ハンドルのネイティブな型は、Windowsでは HWND
、macOSでは NSView*
、Linuxでは Window
(unsigned long
) です。
win.hookWindowMessage(message, callback)
Windows
message
Integercallback
FunctionwParam
any - WndProc に指定されたwParam
lParam
any - WndProc に指定されたlParam
ウィンドウメッセージをフックします。 メッセージが WndProc で受信されると、 callback
が呼び出されます。
win.isWindowMessageHooked(message)
Windows
message
Integer
戻り値 boolean
- メッセージがフックされているかどうかによって、true
または false
。
win.unhookWindowMessage(message)
Windows
message
Integer
ウインドウメッセージのフックを解除します。
win.unhookAllWindowMessages()
Windows
すべてのウインドウメッセージのフックを解除します。
win.setRepresentedFilename(filename)
macOS
filename
string
ウインドウが表すファイルのパス名を設定します。ファイルのアイコンがウインドウのタイトルバーに表示されます。
win.getRepresentedFilename()
macOS
戻り値 string
- ウインドウが表すファイルのパス名。
win.setDocumentEdited(edited)
macOS
edited
boolean
ウインドウのドキュメントが編集されたかどうかを指定します。true
に設定すると、タイトルバーのアイコンがグレーになります。
win.isDocumentEdited()
macOS
戻り値 boolean
- ウインドウのドキュメントが編集されたかどうか。
win.focusOnWebView()
win.blurWebView()
win.capturePage([rect])
rect
Rectangle (任意) - キャプチャする範囲
戻り値 Promise<NativeImage>
- NativeImage を解決します
rect
内のページのスナップショットをキャプチャします。 rect
を省略すると、表示されているページ全体をキャプチャします。 ページが表示されない場合、 rect
が空である可能性があります。
win.loadURL(url[, options])
url
string
戻り値 Promise<void>
- ページ読み込みが完了した時 (did-finish-load
を参照) に解決され、ページの読み込みに失敗した時 (did-fail-load
を参照) に拒否される Promise。
webContents.loadURL(url[, options])
と同じです。
url
は、リモートアドレス (例えば、http://
) または file://
プロトコルを使ってローカルのHTMLファイルのパスにすることができます。
ファイルのURLが正しく構成されているようにするため、Nodeの url.format
メソッドを使用することを推奨します。
const url = require('url').format({
protocol: 'file',
slashes: true,
pathname: require('path').join(__dirname, 'index.html')
})
win.loadURL(url)
次のようにすることによって、URLエンコードされたデータで POST
リクエストを使用してURLをロードすることができます。
win.loadURL('http://localhost:8000/post', {
postData: [{
type: 'rawData',
bytes: Buffer.from('hello=world')
}],
extraHeaders: 'Content-Type: application/x-www-form-urlencoded'
})
win.loadFile(filePath[, options])
filePath
string
戻り値 Promise<void>
- ページ読み込みが完了した時 (did-finish-load
を参照) に解決され、ページの読み込みに失敗した時 (did-fail-load
を参照) に拒否される Promise。
webContents.loadFile
と同じく、 filePath
はアプリケーションのルートからの HTML ファイルへの相対パスである必要があります。 詳しくは、 webContents
ドキュメントを参照してください。
win.reload()
webContents.reload
と同じです。
win.setMenu(menu)
Linux Windows
menu
Menu | null
menu
をウインドウのメニューバーとして設定します。
win.removeMenu()
Linux Windows
ウインドウのメニューバーを消去します。
win.setProgressBar(progress[, options])
progress
Double
プログレスバーの進捗を設定します。 有効な範囲は [0, 1.0] です。
進捗 < 0 の場合、プログレスバーは削除されます。進捗 > 1 の場合、不確定モードに変更します。
Linuxプラットフォームでは、Unityデスクトップ環境のみがサポートされ、package.json
の desktopName
フィールドに *.desktop
ファイル名を指定する必要があります。 既定では、{app.name}.desktop
であるとみなされます。
Windowsでは、モードを渡すことができます。 有効な値は、none
、normal
、indeterminate
、error
と paused
です。 モードを設定せずに (ただし、有効範囲内の値で) setProgressBar
を呼び出した場合、normal
とみなされます。
win.setOverlayIcon(overlay, description)
Windows
overlay
NativeImage | null - タスクバーアイコンの右下隅に表示されるアイコン。 この引数がnull
の場合、オーバーレイは消去されます。description
string - アクセシビリティスクリーンリーダーに提供される説明
現在のタスクバーアイコンの上に、通常、何らかのアプリケーションステータスを伝えたり、ユーザーに控えめに通知したりするのに使われる16 x 16ピクセルのオーバレイを設定します。
win.setHasShadow(hasShadow)
hasShadow
boolean
ウインドウに影を付けるべきかどうかを設定します。
win.hasShadow()
戻り値 boolean
- ウインドウに影を表示させているかどうか。
win.setOpacity(opacity)
Windows macOS
opacity
number - 0.0 (完全に透明) と 1.0 (完全に不透明) の間
ウィンドウの不透明度を設定します。 Linux では何もしません。 範囲外の値は [0, 1] に収められます。
win.getOpacity()
戻り値 number
- 0.0 (完全に透明) と 1.0 (完全に不透明) の間です。 Linuxでは常に 1 を返します。
win.setShape(rects)
Windows Linux 実験的
rects
Rectangle[] - ウィンドウの形。 空のリストを渡すと、ウィンドウが四角形に戻ります。
ウィンドウの形を設定すると、システム内で描画とユーザ操作が許可されているウィンドウ内の領域が決まります。 与えられた領域の外側のピクセルでは描画されず、マウスイベントも登録されません。 領域外のマウスイベントはそのウィンドウでは受信されませんが、ウィンドウの後ろにあるものにそのイベントがフォールスルーします。
win.setThumbarButtons(buttons)
Windows
buttons
ThumbarButton[]
戻り値 boolean
- ボタンの追加に成功したかどうか
タスクバーボタンレイアウトのウインドウのサムネイルイメージに指定されたボタンのセットと一緒にサムネイルツールバーを追加します。 戻り値の boolean
オブジェクトは、サムネイルの追加に成功したかどうかを示します。
限られた空間のため、サムネイルツールバーのボタン数は、7以下にしてください。 一度、サムネイルツールバーをセットアップすると、プラットフォームの制約のため、ツールバーを削除することはできません。 しかしながら、ボタンを取り除くためにAPIを空の配列で呼び出すことはできます。
buttons
は、Button
オブジェクトの配列です。
Button
Objecticon
NativeImage - サムネイルツールバーで表示されるアイコン。click
Functiontooltip
string (任意) - ボタンのツールチップのテキスト。flags
string[] (任意) - ボタンの特定の状態や動作を制御します。 省略値は、['enabled']
です。
flags
は、以下の string
を含めることができる配列です。
enabled
- ボタンはアクティブで、ユーザーが使用できます。disabled
- そのボタンは無効化されます。 存在しますが、ユーザ操作に応答しないことを示す視覚的な状態です。dismissonclick
- そのボタンをクリックすると、サムネイルウインドウがすぐに閉じます。nobackground
- そのボタンの縁を描画しません。画像にのみ使用してください。hidden
- そのボタンはユーザに表示されません。noninteractive
- そのボタンは有効ですが、反応せず、押されたボタンの状態も描画されません。 この値は、例えば通知内で使用するボタンに使用されます。
win.setThumbnailClip(region)
Windows
region
Rectangle - ウインドウの領域
タスクバーのウインドウの上でホバリングするときに表示されるサムネイルイメージとして表示するウインドウの領域を設定します。 空の領域: { x: 0, y: 0, width: 0, height: 0 }
を指定することで、サムネイルをウインドウ全体にリセットすることができます。
win.setThumbnailToolTip(toolTip)
Windows
toolTip
string
タスクバーのウインドウサムネイルでホバリングするときに表示されるツールチップを設定します。
win.setAppDetails(options)
Windows
ウインドウのタスクバーボタンのプロパティを設定します。
注: relaunchCommand
と relaunchDisplayName
は一緒に設定する必要があります。 いずれかが設定されていない場合、どちらも使用されません。
win.showDefinitionForSelection()
macOS
webContents.showDefinitionForSelection()
と同じです。
win.setIcon(icon)
Windows Linux
icon
NativeImage | string
ウインドウのアイコンを変更します。
win.setWindowButtonVisibility(visible)
macOS
visible
boolean
ウインドウの信号ボタンを表示するかどうかを設定します。
win.setAutoHideMenuBar(hide)
hide
boolean
ウィンドウのメニューバーを自動的に非表示にするかどうかを設定します。 一度設定されると、メニューバーはユーザが単独で Alt
キーを押したときのみに表示されます。
メニューバーが既に表示されている場合、setAutoHideMenuBar(true)
を呼び出してもすぐに非表示にはなりません。
win.isMenuBarAutoHide()
戻り値 boolean
- メニューバーを自動的に非表示にするかどうか。
win.setMenuBarVisibility(visible)
Windows Linux
visible
boolean
メニューバーを表示するかどうかを設定します。 メニューバーが自動的に非表示にされている場合でも、ユーザが単に Alt
キーを押下すれば、依然としてメニューバーを表示させることができます。
win.isMenuBarVisible()
戻り値 boolean
- メニューバーを表示しているかどうか。
win.setVisibleOnAllWorkspaces(visible[, options])
visible
boolean
ウインドウをすべてのワークスペースで表示させるかどうかを設定します。
注: このAPIはWindowsでは何もしません。
win.isVisibleOnAllWorkspaces()
戻り値 boolean
- ウインドウがすべてのワークスペースで表示されているかどうか。
注: このAPIはWindowsの場合、常にfalseを返します。
win.setIgnoreMouseEvents(ignore[, options])
ignore
boolean
ウインドウがすべてのマウスイベントを無視するようにします。
このウインドウで発生するすべてのマウスイベントは、このウインドウの下にあるウインドウに渡されますが、このウインドウにフォーカスがある場合、依然としてキーボードイベントは受信されます。
win.setContentProtection(enable)
macOS Windows
enable
boolean
他のアプリによってウインドウのコンテンツがキャプチャされるのを防止します。
macOS では、NSWindow の共有タイプを NSWindowSharingNone に設定します。 Windows では、 SetWindowDisplayAffinity を WDA_EXCLUDEFROMCAPTURE
で呼び出します。 Windows 10 バージョン 2004 以降からウインドウのキャプチャが完全に削除されましたが、古い Windows バージョンで WDA_MONITOR
が適用された場合は黒いウィンドウをキャプチャするように動作します。
win.setFocusable(focusable)
macOS Windows
focusable
boolean
ウインドウにフォーカスできるかどうかを変更します。
macOS ではウィンドウからフォーカスは除去されません。
win.isFocusable()
macOS Windows
ウインドウにフォーカスできるかどうかを返します。
win.setParentWindow(parent)
parent
BrowserWindow | null
現在のウインドウの親ウインドウとして parent
を設定します。null
を渡すと、現在のウインドウをトップレベルウインドウにします。
win.getParentWindow()
戻り値 BrowserWindow | null
- 親ウインドウ、もしくは親が無ければ null
です。
win.getChildWindows()
戻り値 BrowserWindow[]
- すべての子ウインドウ。
win.setAutoHideCursor(autoHide)
macOS
autoHide
boolean
タイプしているときにカーソルを非表示にするかどうかを制御します。
win.selectPreviousTab()
macOS
ネイティブのタブが有効で、ウインドウに他のタブがあるとき、一つ前のタブを選択します。
win.selectNextTab()
macOS
ネイティブのタブが有効で、ウインドウに他のタブがあるとき、次のタブを選択します。
win.mergeAllWindows()
macOS
ネイティブのタブが有効で複数の開いているウインドウがあるとき、すべてのウインドウを複数のタブで1つのウインドウにマージします。
win.moveTabToNewWindow()
macOS
ネイティブのタブが有効で現在のウインドウに複数のタブがあるとき、現在のタブを新しいウインドウに移動します。
win.toggleTabBar()
macOS
ネイティブのタブが有効で現在のウインドウにタブが1つだけしかないとき、タブバーを表示するかどうかを切り替えます。
win.addTabbedWindow(browserWindow)
macOS
browserWindow
BrowserWindow
ウインドウインスタンスのタブの後ろに、このウインドウのタブとしてウインドウを追加します。
win.setVibrancy(type)
macOS
type
string | null -appearance-based
、light
、dark
、titlebar
、selection
、menu
、popover
、sidebar
、medium-light
、ultra-dark
、header
、sheet
、window
、hud
、fullscreen-ui
、tooltip
、content
、under-window
またはunder-page
にすることができます。 詳細については、macOSのドキュメント を参照してください。
ブラウザウィンドウにバイブレンシーエフェクトを追加します。 null
または空の文字列を渡すと、ウィンドウのバイブレンシーエフェクトを削除します。
注意として、appearance-based
、light
、dark
、medium-light
と ultra-dark
は非推奨であり、macOS の今後のバージョンで削除されます。
win.setTrafficLightPosition(position)
macOS
position
Point
フレームレスウインドウにおける信号機ボタンのカスタム位置を設定します。
win.getTrafficLightPosition()
macOS
戻り値 Point
- フレームレスウインドウにおける現在の信号機ボタンの位置。
win.setTouchBar(touchBar)
macOS
touchBar
TouchBar | null
現在のウインドウのTouchBarレイアウトを設定します。 null
または undefined
を指定すると、TouchBarがクリアされます。 このメソッドはTouchBarがあって、macOS 10.12.1以上を実行しているマシンでのみ、有効です。
Note: TouchBar API は現在実験的な機能です。そのため、将来的には変更されたり削除されたりする可能性があります。
win.setBrowserView(browserView)
Experimental
browserView
BrowserView | null -browserView
をwin
へアタッチします。 他のBrowserView
がアタッチされている場合、それはこのウィンドウから削除されます。
win.getBrowserView()
実験的
戻り値 BrowserView | null
- win
にアタッチされた BrowserView
。 アタッチされていない場合は null
を返します。 複数の BrowserView
がアタッチされている場合、エラーを送出します。
win.addBrowserView(browserView)
実験的
browserView
BrowserView
複数の BrowserView をサポートする setBrowserView の置換 API。
win.removeBrowserView(browserView)
実験的
browserView
BrowserView
win.setTopBrowserView(browserView)
実験的
browserView
BrowserView
browserView
を win
にアタッチされた他の BrowserView
の上へと持ち上げます。 browserView
が win
にアタッチされていない場合, エラーを送出します。
win.getBrowserViews()
実験的
戻り値 BrowserView[]
- addBrowserView
または setBrowserView
でアタッチされたすべての BrowserView の配列。
注: 現在のところ、BrowserView APIは実験的な機能であり、将来のElectronのリリースで変更されたり、削除されたりする可能性があります。
win.setTitleBarOverlay(options)
Windows
ウインドウコントロールオーバーレイがすでに有効になっているウインドウに対して、このメソッドはそのタイトルバーオーバーレイのスタイルを更新します。