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Electron 28.0.0

· 読むのにかかる時間 1 分

Electron 28.0.0 がリリースされました! これには Chromium 120.0.6099.56、V8 12.0、Node.js 18.18.2 へのアップグレードが含まれています。


Electron チームは、Electron 28.0.0 のリリース発表にワクワクしています! npm install electron@latest から npm でインストールするか、リリースウェブサイト からダウンロードできます。 このリリースの詳細は続きをご覧ください。

何かフィードバックがあれば、TwitterMastodon で共有したり、コミュニティの Discord に参加してみましょう! バグや機能の要望は Electron の Issue トラッカー で報告できます。

注目すべき変更

ハイライト

  • ECMAScript モジュール、略して ESM のサポートを実装しました (ECMAScript モジュールとは何かですって? こちらで詳しく学べます。 これは Electron での ESM サポートだけでなく、UtilityProcess API のエントリポイントなどの領域も含まれます。 詳細については 私たちの ESM の ドキュメント をご参照ください。
  • 加えて Electron Forge は、Electron 自体での ESM サポートだけでなく Electron アプリケーションのパッケージ化、ビルド、開発においても ESM をサポートしています。 このサポートは Forge v7.0.0 以降となります。

累積的変更

新機能

  • ESM サポートを有効化しました。 #37535
  • UtilityProcess API に ESM エントリポイントを追加しました。 #40047
  • display オブジェクトに、detectedmaximumCursorSizenativeOrigin を含むいくつかのプロパティを追加しました。 #40554
  • Linux で ELECTRON_OZONE_PLATFORM_HINT 環境変数のサポートを追加しました。 #39792

破壊的変更

動作変更:WebContents.backgroundThrottling を false にすると、ホストの WebContents 内のすべての BrowserWindow に影響します

WebContents.backgroundThrottling を false に設定すると、BrowserWindow によって表示されるすべての WebContents でのフレーム抑制が無効になります。

削除: BrowserWindow.setTrafficLightPosition(position)

BrowserWindow.setTrafficLightPosition(position) は削除されたので、代わりに BrowserWindow.setWindowButtonPosition(position) API を使用してください。こちらは、デフォルトの位置へリセットする際に { x: 0, y: 0 } ではなく null を受け取るようになっています。

// Electron 28 で非推奨
win.setTrafficLightPosition({ x: 10, y: 10 });
win.setTrafficLightPosition({ x: 0, y: 0 });

// こちらに置き換えてください
win.setWindowButtonPosition({ x: 10, y: 10 });
win.setWindowButtonPosition(null);

削除: BrowserWindow.getTrafficLightPosition()

BrowserWindow.getTrafficLightPosition() は削除されたので、代わりに BrowserWindow.getWindowButtonPosition() API を使用してください。こちらは、カスタム位置が無ければ { x: 0, y: 0 } ではなく null を返すようになっています。

// Electron 28 で削除
const pos = win.getTrafficLightPosition();
if (pos.x === 0 && pos.y === 0) {
// カスタム位置が無い時。
}

// こちらに置き換えてください
const ret = win.getWindowButtonPosition();
if (ret === null) {
// カスタム位置が無い時。
}

削除: ipcRenderer.sendTo()

ipcRenderer.sendTo() API は削除されました。 これはレンダラー間で MessageChannel を設置するように置き換える必要があります。

IpcRendererEventsenderIdsenderIsMainFrame のプロパティも削除されました。

削除: app.runningUnderRosettaTranslation

app.runningUnderRosettaTranslation プロパティは削除されました。 代わりに app.runningUnderARM64Translation を使用してください。

// 削除されました
console.log(app.runningUnderRosettaTranslation);
// こちらで置き換えてください
console.log(app.runningUnderARM64Translation);

25.x.y サポートの終了

プロジェクトの サポートポリシー に則り、Electron 25.x.y はサポート終了を迎えました。 開発者とアプリケーションは新しいバージョンの Electron にアップグレードすることを推奨します。

E28 (Dec'23)E29 (Feb'24)E30 (Apr'24)
28.x.y29.x.y30.x.y
27.x.y28.x.y29.x.y
26.x.y27.x.y28.x.y

次回予告

短期的には、Chromium、Node、V8 といった Electron を構成する主要コンポーネントの開発に遅れないでチームが注力し続けるでしょう。

Electron の公開タイムラインはこちらで ご覧いただけます。

今後の変更についての詳細は、予定されている破壊的変更 のページをご覧ください。